祭り紹介
平成19年には松本市の重要無形民俗文化財に指定されました。これは飛騨の国境の山奥に潜むといわれる一頭の大獅子にまつわる物語で、祇園林、清森、吉崎、獅子殺し切返し、薙刀という5つの場面で構成されています。大獅子は田畑を荒らして村人を苦しめていましたが、村人は棍棒や竹槍で獅子を打ち取ることができませんでした。そこで天狗が技を使ってようやく打ち取ることに成功します。しかし、村人が手柄話に花を咲かせている間に獅子が生き返り、天宮大明神の薙刀を天狗から受け取った村の薙刀名人が、死闘の末に獅子を退治することができたという流れです。これらの獅子舞の演目は全て手踊りの演目にもなっており、手踊りは獅子ではなく扇子を持って舞います。獅子舞と手踊りの双方が脈々と継承され現在の奈川獅子として残されているのです。